あの夜のことは、わりとよく覚えています。
息子が部屋に引っ込んで、リビングに俺一人になった夜。缶ビールを開けて、スマホを手に取った。App Storeの検索窓に「マッチング」と打ちかけて、一回消して、また打って。
インストールボタンを押すまでに、たぶん20分くらいかかりました。
場違いじゃないか、という感覚。
正直に言う。アプリを開いた瞬間、強い場違い感がありました。
若い人たちの世界に、場違いな中年が迷い込んだような感じ。プロフィール画像を求められて、スマホのカメラロールを開いたら、息子の写真と風景写真ばかり出てきました。
「自撮りなんて何年もしてないな」
そこから始まった。
最初にやった3つのこと。
遠回りしてわかったこと。最初の3つさえちゃんとやれば、その後がまったく変わっていきました。
① プロフィール写真を「撮り直す」
カメラロールの中から選んではいけません。どれも違う。
休日の昼間、明るい場所で、誰かに撮ってもらうか、セルフタイマーを使って何度も取り直しましょう。
笑顔じゃなくても良いですが、ただ、暗い場所・古い写真・集合写真の切り抜きだけは本当に辞めましょう。
意識すべきは「一番印象がよく見える自分」。
② 「年齢・バツイチ・子あり」を隠さない
隠したくなる気持ちはわかります。でも隠しても、後でわかる。それならば最初から書いたほうがよいにきまっています。書いた上でマッチングした相手の方が、話が早い。「バツイチです」と書くのは決して弱みになりません。「誠実な人間」という最初のシグナルになるのです。
③ 最初の1週間は「返事をもらうこと」を目標にしない
いきなり結果を求めると、必ず心が折れます。最初の目標は「プロフィールを完成させること」だけで十分です。いいねを送ることでも、マッチングすることでもない。まず、自分のプロフィールページを作り切る。それが第一歩です。時間をかけて当然。その価値はあとからわかります。
「遅い」は関係ない。「順番」が大事なだけだ。
30年前、チャットルームで誰かに話しかけるとき、同じように緊張していた自分。「こんなこと書いていいのか」「変に思われないか」と。
あの頃と何も変わっていない。怖いのは当然。ただ、順番通りにやれば、必ず動き出す。
次回は、プロフィールの「書き方」をもっと具体的にお話します。どんな言葉が刺さって、どんな言葉がスルーされるのか。自分の試行錯誤から、絞り込んだ話をします。
お楽しみに!

