会議で意見を求められた瞬間、頭が真っ白になる。上司の何気ない一言が、一日中頭から離れない。以前の記事で少し触れたこの話を、今日はもう少し具体的に掘り下げます。
評価を恐れるのは、弱さではない
評価を恐れる自分を、「弱い」と決めつけてしまう人がいます。ですが、これは弱さの問題ではありません。人は誰しも、自分の存在を否定されることに、本能的な警戒心を持っています。
評価される場面で緊張するのは、自然な反応です。問題は緊張することそのものではなく、その緊張に気づかないまま、飲み込まれてしまうことにあります。
恐れが、パフォーマンスを奪う瞬間
評価への恐れが強くなると、本来出せるはずの力が出せなくなります。言いたいことがあっても発言を控えてしまう。準備していたはずの説明が、途中で崩れてしまう。
これは能力の問題ではなく、恐れに意識のほとんどを持っていかれている状態です。頭の中が「うまくやらなければ」という思考で占められると、目の前の作業に使える余力が減っていきます。
「恐れを消す」のではなく、「恐れを把握する」
ここで大事なのは、恐れそのものをなくそうとしないことです。恐れを消そうとする努力は、たいてい逆効果になります。恐れに抵抗すればするほど、恐れの存在感は大きくなっていきます。
「今、自分は評価を恐れている」と、ただ把握すること。それだけで、恐れとの距離が変わります。
恐れを消す必要はありません。恐れがある状態のまま、それに振り回されずに行動できればいいのです。
職場でできる、小さな確認作業
緊張する場面の直前に、数秒だけ自分の状態を確認する習慣を持つと、この作業がしやすくなります。「今、自分は緊張している」「今、評価を気にしている」。声に出す必要はありません。心の中で言葉にするだけで十分です。
この一手間があるかないかで、その後の振る舞いは変わってきます。
今日やること
今日は、仕事の中で緊張する場面が来たら、行動する直前に一度、自分の状態を言葉にしてみてください。「今、自分は◯◯を恐れている」。それだけで構いません。
恐れは消すものではない。気づいて、連れて歩くものだ。