以前の記事で少し触れましたが、子どもについ強い言葉を使ってしまう。分かっているのに、また同じことを繰り返してしまう。そんな経験を、今日はもう少し掘り下げます。
なぜ、分かっているのに強い言葉が出てしまうのか
「言い過ぎた」と後で気づく。次は気をつけようと思う。それでも、また同じ場面で同じ言葉が出てしまう。これは、意志の弱さの問題ではありません。
強い言葉が出る瞬間、多くの場合、頭で考える前に反応が先に出ています。考えて選んだ言葉ではなく、反射的に出てきた言葉です。反射である以上、「気をつけよう」という意志の力だけでは、なかなか変えられません。
「反応」は、過去の自分から来ている
子どもの何気ない一言や態度に、必要以上に強く反応してしまう時、そこには自分自身の過去の経験が関わっていることがあります。
自分が子どもの頃に言われて傷ついた言葉。認めてもらえなかった経験。そうしたものが、無自覚のまま、今の自分の反応パターンに影響を与えています。子どもに向けているようで、実は過去の自分に向けた反応であることも、少なくありません。
子どもは、あなたの鏡ではない
子どもの態度に強く反応する時、「自分の育て方が否定された」ように感じてしまうことがあります。ですが、子どもは自分とは別の人格を持った、一人の人間です。
子どもの行動は、自分の評価を映す鏡ではありません。この前提を持てているかどうかで、同じ場面での反応は変わってきます。
気づいた瞬間から、パターンは変わり始める
反射的な反応そのものを、すぐになくすことはできません。ただ、「今、自分は強く反応している」と、その場で気づけるようになることはできます。
気づいた瞬間、完全に止められなくても構いません。気づきがあることで、次の同じ場面での反応は、少しずつ変わっていきます。
今日やること
今日は、最近子どもに対して強く反応してしまった場面を一つ思い出してください。その時、自分の中に何があったのか。腹立たしさの奥に、不安や心配、あるいは過去の記憶がなかったか、一度確かめてみてください。
強い言葉の裏には、たいてい別の何かがある。それに気づくことから、関係は変わっていく。