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第26話 RASに何を命令するか——「理想の相手」より、もっと大事なものがある

窓を開けて小学生の息子と夜空をながめる40代男 40代からの恋愛マインド
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自分はある時期、「理想の相手」を紙に書き出したことがあります。

気立てが良い。優しい。笑顔が素敵。価値観が合う。できれば美人で、できれば——と書いていくうちに、気づいたこと—————。

これ、続かない。

翌朝には忘れている。1週間後には紙がどこにあるかも覚えていない。

なぜか。条件が多すぎるからだと最初は思いました。でも、それは違います。

「感覚」がないから。

RASは論理で動きません。

「こういうスペックの人を探せ」という命令には反応しません。脳が反応するのは、感情や感覚。身体で感じた何かに反応するだけです。

条件のリストをいくら精緻にしても、RASへの命令としては機能しません。それは「美味しいものが食べたい」と思いながら、栄養成分表を眺めているようなもの。腹が満たされることはありません。

では、自分はRASに何をどのように命令すればいいのか?

自分が出した答えは、馬鹿馬鹿しいほどシンプルなもの。

それは「安心感」でした。

例えばいくつかの「理想の条件」があったとして、それらを一つずつ剥がしていくと、最後に残るものがあります。

顔でも年収でも性格でもなく——隣に誰かがいる、それだけで安心できる感覚。

考えてみれば、自分たちが本当に求めているのはそれじゃないのか。

気立てが良くて優しくて美人で——それは全部、「安心できる人」を言い換えているだけだ。条件は手段であって、目的じゃない。目的は最初から「安心感」だったのです。

実践を一つお話しします。

夜、電気を消す。布団に入る。その瞬間に、やってみてほしいこと。

隣に、誰かがいる感覚を、リアルに感じてみる。

顔は要らない。名前も要らない。ただ、温もりがある。呼吸の音がある。自分の隣に、誰かがいる。その安心感を、身体で感じてみる。

最初はうまくいかないかもしれないけれど、それで構いません。

大事なのは「イメージする」ことではなく、「感じる」こと。胸の奥がじんわりする感覚。肩の力が抜ける感覚。それがRASへの命令になると考えています。

脳は「感じたこと」を現実だと認識する。感じた感覚に近いものを、現実の中から探し始める。

条件のリストではなく、感覚。それがRASを動かす唯一の言語です。

次回は、この「安心感の感覚」を日常に持ち込む方法について。寝る前だけじゃなく、日常の中でどうRASに命令し続けるか。

継続することで何が変わるのか? お楽しみに!

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