好きだから、連絡する。好きだから、確認する。好きだから、もっと近づこうとする。
それのどこが悪いのか、と思うかもしれません。
悪くはないです。でも、度を超えた瞬間に、それは愛情とは別種のものになります。
執着と愛情は、似て非なるもの。
| 愛情 | 執着 |
|---|---|
| 相手の幸せを願う | 相手が自分のそばにいることを願う |
| 相手の自由を尊重する | 相手の行動が気になって仕方ない |
| 余裕がある | 不安が根っこにある |
愛情は与えるもので、執着は奪うもの、だとしましょう。
自分がどちらの状態にあるか、冷静に見ることも大切です。
執着は恐怖から生まれる。
「嫌われたくない」「離れてほしくない」「他の誰かに取られたくない」——これは全部、恐怖の感情です。
ほどんどの場合、恐怖から出た行動は、相手を疲弊させてしまいます。
既読確認、返信催促、頻繁な連絡——これをやればやるほど、相手は息苦しくなります。
息苦しくなった相手は、距離を取る。距離を取られると、また不安になる————
この悪循環に、気づいていても、自分の中で無視してしまう人もいます。
「追う」エネルギーを、別に向けろ。
執着を止めようとしても、止まらない。
意志の力で執着は消えません。代わりに、そのエネルギーを別のことに振り向けるのが一番負担が軽い方法です。
・仕事に集中する時間を作る
・体を動かす
・会いたい友人に連絡する
・新しいことを一つ始める
恋愛以外の柱が増えると、一人の相手への依存度が自然に下がります。
依存度が下がると「余裕」が生まれる。「余裕」が生まれると、追わなくなる。追わなくなると、不思議と相手が近づいてくる事もあります。
手放すことは、諦めることじゃない。
執着を手放すと言うと、「諦めるのか」と感じる人もいるでしょう。
でも実はちがいます。
手放すのは「コントロールしようとする気持ち」だ。相手への関心や好意は、そのままで構いません。
ただ、相手の行動を自分の思い通りにしようとすることを、やめる。あきらめる。どうでも良いと思う——
今日やること、一つだけ。
気になっている相手への連絡を、今日一日だけ止める。
止めた時間を、自分のために使う。
きっと少し変化を感じることができます。
次回は「一人でいられる強さ」の話。孤独を怖がらない人間が、なぜ愛されるのかを掘り下げていきましょう。お楽しみに!
→ 第14話を読む
追うほど逃げる。手放した瞬間に、本当のものが残る。

