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第34話「なぜ緊張すると魅力が出ないのか——ポリヴェーガル理論が教えてくれたこと」

40代からの恋愛マインド
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「あの人、なんか自然体でいいよね」と言われる人が周りにもいるでしょう。。

特別なことをしているわけじゃない。でも一緒にいると楽だ。話しやすい。気づいたら好きになっている。

逆に、「頑張っているのに空回りしている」人もいます。気を遣っている。相手を喜ばせようとしている。でも何か伝わらない。

この差は、テクニックの問題ではありません。神経系の状態の問題です。

その仕組みを説明してくれる理論があります。ポリヴェーガル理論です。

ポリヴェーガル理論とは何か

1990年代にアメリカの神経科学者スティーブン・ポージェスが提唱した理論です。

「ポリヴェーガル」とは「多重迷走神経」という意味だです。難しく聞こえるものの、核心はシンプル。

人間の神経系には3つの状態がある。そしてどの状態にいるかが、対人関係のすべてを決める。

神経系の3つの状態

① 腹側迷走神経系——安全・繋がり・自然体

これが「自然体」の状態です。

身体がリラックスしている。呼吸が深い。表情が柔らかい。声のトーンが穏やかだ。相手の話をちゃんと聞ける。自分のことも自然に話せる。

この状態にいる人間は、周りに「安心感」を与える。一緒にいると楽だと感じさせる。これが「自然体でいられる人間が愛される」の正体です。

② 交感神経系——戦うか、逃げるか

これが「緊張・不安・焦り」の状態。

脳が危険を感知した時に自動で起動します。心拍が上がり、筋肉が緊張し、呼吸が浅くなる。頭の中が「どうしよう」でいっぱいになった状態です。

デートの前に緊張しすぎる。メッセージを送る前に焦る。相手の反応が気になって仕方ない——これは全部、交感神経系が優位になっている状態と言えます。

これでは、相手に「安心感」を与えられず、むしろ相手も緊張させてしまうでしょう。

③ 背側迷走神経系——シャットダウン

これが「無気力・麻痺・諦め」の状態です。

極度のストレスや絶望を感じた時に発動し、何もする気が起きない、感情が動かない、「どうせ無理」という感覚身体に身体全体が覆われてしまいます。

離婚後しばらく、恋愛する気力が全く起きなかった経験がある人は、この状態にいた可能性が高い。

恋愛への翻訳

3つの状態を恋愛に当てはめるとこうなります。

状態身体の感覚相手への影響
腹側迷走神経(安全)リラックス・呼吸が深い相手が安心する・話しやすい
交感神経(緊張)心拍上昇・呼吸が浅い相手も緊張する・重く感じる
背側迷走神経(シャットダウン)無気力・感情が動かない相手に何も伝わらない

大事なのはここです。

神経系の状態は、意志で変えられない。でも呼吸で変えられる。

呼吸は唯一、自律神経を意識的にコントロールできる手段です。これが次回の話に繋がっていきます。

次回は、神経系と恋愛の関係をもう少し深く掘り下げていきます。「自然体でいられる人間」は何が違うのか。その具体的なメカニズム、お楽しみに!

第35話を読む

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