前回、3つのタイミングの話をしました。
朝、目が覚めた瞬間。移動中の5秒。夜、電気を消す前。この3つで「安心感」を感じ続けることがRASへの命令になるということ。
今回はその「なぜ」について見ていきます。
感覚を繰り返すことで、現実は本当に変わるのか。変わるとしたら、その仕組みは何なのか。
脳には「確証バイアス」という働きがあります。
簡単に言うと、脳は自分が信じていることの「証拠」を集め続けるという性質だ。
「俺はモテない」と思っている人の脳は、モテない証拠を毎日集めます。無視されたメッセージ、返信が来なかった日、うまくいかなかった会話——全部「やっぱりそうだ」という証拠として脳に蓄積されて強化されます。
これは「逆も然り」になります。
つまり「安心感のある関係が、自分の人生にある」という感覚を繰り返し感じていると、脳はその証拠を集め始めます。日常の中で「安心感」に関連するものに対して、自動的にかつ強制的に気づくようになります。
具体的に何が変わるのでしょうか?
他人への関心が変わる。
以前は「この人、自分に気があるか?」という視点で人を見てしまっていました。しかしRASが書き換わると「この人といると安心するか?」という視点に変わり始めます。これだけで、見え方が変わります。
自分の状態が変わる。
安心感を繰り返し感じていると、日常の緊張が少しずつ抜けていきます。緊張が抜けた人間は、自然体でいられる。自然体の人間は、相手を緊張させない。つまりこれが「余裕」です。第22話で書いた「既読スルーされない人間」の条件がここで繋がるわけです。
行動の質が変わる。
焦りから動く人間と、安心感を持って動く人間では、同じ行動でも結果が変わる。メッセージの文章が変わる。デートでの会話が変わる。断られた時の受け取り方が変わっていきます。
つまりこれはあなたの世界が変わったという事に他なりません。
あなたの世界はあなたの内側が作っているのです。
第23話から始まったRASの話は、今回で一区切り。
なので、まとめておきましょう。
概念から始まり、実践へ、そして日常への定着まで見てきました。
やることはとてもシンプルです。
「安心感」を、毎日3回感じる。。
難しいことは何もありません。義務感でやる必要もありません。ただ続けることが唯一の条件だ。
続けた先に何があるか。それは自分にも断言できません。ただ一つだけ言えること。
内側が変わらないまま、外側だけを変えようとしても限界がある。
RASはその内側を変えるための、最もシンプルな方法と言えます。
次回から、別のテーマに移ります。
なぜ同じ失敗を繰り返すのか。なぜあの人には近づけないのか。なぜ好きになると追いすぎてしまうのか。
その答えは、幼少期———-
お楽しみに!。
→ 第29話を読む

