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第24話 「どうせ無理」が現実を作る——RASの罠

帰宅中、近所の銭湯に寄って風呂に入り、着替えて腰掛けて壁を見つめる40代男 40代からの恋愛マインド
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23話からの続き、RASの話です。

脳は「重要」と判断した情報だけを意識に上げる。そして何を重要と判断するかは、自分が強く意識していることで決まる。

今回はそのRASの「罠」について。


マッチングアプリを使い始めた頃、自分はある言葉を頭の中で繰り返していました。

「バツイチ・子あり・40代。まともな相手に相手にされるわけがない」

口に出していつ訳ではない。でも、常にそこにあった。プロフィールを書く時も、メッセージを送る時も、その言葉が底に流れてました。

「バツイチ・子あり・40代。まともな相手に相手にされるわけがない」

結果は、その通りになりました。

マッチしない。たまにマッチしても会話が続かない。「ほら、やっぱり無理だ」という確信が、少しずつ積み上がっていった時期です。

RASは「どうせ無理」を証明しようとする。

「どうせ無理」という意識が強くなると、RASはその証拠を集め始める。

相手のプロフィール写真を見て「この人は俺には無理だ」と即座に判断する。メッセージの返信が少し遅れると「やっぱり興味がないんだ」と解釈する。デートの約束が取れても「どうせキャンセルされる」と構える。

実際にキャンセルされた時、「ほら、やっぱり」と思う。

脳が「無理」という現実を、自分で作り上げている訳です。

心理学ではこれを「確証バイアス」と呼びます

人間は自分がすでに信じていることを裏付ける情報を優先的に集め、矛盾する情報を無視する傾向があります。

「自分は選ばれない」と信じている人は、選ばれなかった経験だけを記憶に刻み、たまたまうまくいった経験は「まぐれ」として処理してしまいます。

RASと確証バイアスが組み合わさると、思い込みは現実として強化され続けていきます。

「どうせ無理だ」という意識 強く・繰り返し・無意識に RASが「無理の証拠」を集め始める 脳のフィルターが「無理」を重要情報に設定 脈ありサインを見落とす 好意に気づかない チャンスを素通りする ネガティブに解釈する 遅い返信=嫌われた 少ない反応=無理だ 「ほら、やっぱり無理だった」 確証バイアス——信念が強化される 繰り返す 脳が「無理」な現実を自分で作り上げる 世界は変わっていない。フィルターが変わっただけ

ある時期、自分は意識的に言葉を変えた。

「どうせ無理」をやめました。代わりに「面白い出会いがあるかもしれない」に変えてみることにしたのです。

信じていたわけじゃないです。最初はただの言葉の置き換えのようなもの、おまじないていどのものだと。

でも不思議なことが起き始めました。

同じアプリを使っているのに、相手のプロフィールの読み方が変わってきました。「この人はどんな人だろう」という視点で見るようになった。メッセージの返信が遅くても「忙しいんだろう」と流せるようになりました。

これはRASが「可能性の証拠」を集め始めたからだと考えられます。

言葉は、脳への「命令」。

「どうせ無理」と言い続けると、脳はその命令通りに動きます。「無理」を証明するための情報を集め、「無理」な現実を構築していきます。

「面白い出会いがあるかもしれない」と言い続けると、脳はその命令通りに動く。「可能性」を証明するための情報を集め始める。

世界は変わっていない。脳のフィルターが変わっただけなのです。

ただし、これは必ずしも即効性のあるものではありません。

言葉を変えれば、すぐに現実が変わるわけではありません。RASの書き換えには時間がかかります。長年積み上げてきた「どうせ無理」という回路は、そう簡単には消えません。これはみなさんも、なんとなく感覚でわかると思います。。

それでも、始めない限り何も変わらなのです。

真に本質的なことは、極めて単純です。。

脳に何を命令するかは、自分で選べるのです。

次回は、RASを意図的に使う方法についえ。脳のフィルターを自分でコントロールする、最初の一手についてみていきましょう。

第25話を読む

「どうせ無理」は思い込みじゃない。脳への命令だ。

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